2025.02.21
大規模自然災害が身近になったと感じる今、思う事
仕事柄、工場等の有害物質・危険物等を使用・保管している場所を訪問する機会が多く、使用・保管・処理方法、漏洩事故・廃棄物の埋設履歴の有無、排水処理設備の老朽化状況等々を確認する必要があるため、しっかりと目を凝らし、耳を澄ませ、五感をフルに稼働させて、微妙な違和感をも感じ取れるよう日々研鑽を積んでいる。
ここ最近は、ますます激甚化・高頻度化の一途を辿っているように見受けられる集中豪雨、台風により、敷地内での浸水・溢水被害、廃棄物・廃液等の敷地内・敷地外への散乱・流出、設備の損傷等が発生していないかという点についても意識して確認している。特に、臨海部や河川沿い等の水域に隣接または近接している工場等については、環境デューデリジェンス業務をご依頼頂くクライアント(M&Aにおける買い手候補)からも、洪水、内水氾濫等が発生した場合に想定される環境関連設備・機械設備への損傷発生状況とそれに対する対策方法について尋ねられることが目に見えて増えてきている。そのため、ハザードマップによる自然災害リスクの確認はもちろんのこと、周辺地域において過去に発生した災害の内容・被害状況等についても確認し、クライアントのニーズに応えられるように準備している。
洪水等の自然災害が発生した場合に想定される最悪の被災状況(ワーストケース)について考える時、注意しなければならないことがある。過去に想定されたワーストケースは策定当時のものであり、昨今の異常気象がもたらす自然災害の激甚化・高頻度化に伴い、それは最早ワーストケースとは呼べないものとなっている可能性があるということである。「観測史上最も暑い...」、「観測史上最大の降水量」、「記録的短時間大雨情報」等、これまでに観測されたことのない、またはほとんど観測されたことのない気象現象の多発を見るにつけ、最新のデータ、将来予測に基づくワーストケースのブラッシュアップの頻度も高めていかなければならないように感じられる。
ここに、2人の著名人が残した有名な言葉を引用させて頂きたい。
悲観的に準備し、楽観的に対処せよ。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
過去に想定された最も悲観的な未来は、より悲観的な現象を生み出す現在によって上書きされ、現在想定される最も悲観的な未来は、より悲観的な未来の実現によって上書きされる―。そんな悲観で塗り固められた未来が現実のものとなり、楽観的に対処する姿勢が許されないような世の中とならぬよう、長期的な観点から気候変動への対策を進めるのはもちろんのこと、より短期・中期的な観点から異常気象がもたらす水害・土砂災害等による人的・物的被害を最小化するための身近な対策を進め、多くの人が安心して継続的に生活していくことのできる社会を実現することが現代を生きる我々一人一人に求められている。
ここ最近は、ますます激甚化・高頻度化の一途を辿っているように見受けられる集中豪雨、台風により、敷地内での浸水・溢水被害、廃棄物・廃液等の敷地内・敷地外への散乱・流出、設備の損傷等が発生していないかという点についても意識して確認している。特に、臨海部や河川沿い等の水域に隣接または近接している工場等については、環境デューデリジェンス業務をご依頼頂くクライアント(M&Aにおける買い手候補)からも、洪水、内水氾濫等が発生した場合に想定される環境関連設備・機械設備への損傷発生状況とそれに対する対策方法について尋ねられることが目に見えて増えてきている。そのため、ハザードマップによる自然災害リスクの確認はもちろんのこと、周辺地域において過去に発生した災害の内容・被害状況等についても確認し、クライアントのニーズに応えられるように準備している。

洪水等の自然災害が発生した場合に想定される最悪の被災状況(ワーストケース)について考える時、注意しなければならないことがある。過去に想定されたワーストケースは策定当時のものであり、昨今の異常気象がもたらす自然災害の激甚化・高頻度化に伴い、それは最早ワーストケースとは呼べないものとなっている可能性があるということである。「観測史上最も暑い...」、「観測史上最大の降水量」、「記録的短時間大雨情報」等、これまでに観測されたことのない、またはほとんど観測されたことのない気象現象の多発を見るにつけ、最新のデータ、将来予測に基づくワーストケースのブラッシュアップの頻度も高めていかなければならないように感じられる。
ここに、2人の著名人が残した有名な言葉を引用させて頂きたい。
悲観的に準備し、楽観的に対処せよ。
佐々 淳行氏(危機管理評論家)
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
稲盛 和夫氏(京セラ㈱、KDDI㈱等の創業者)
過去に想定された最も悲観的な未来は、より悲観的な現象を生み出す現在によって上書きされ、現在想定される最も悲観的な未来は、より悲観的な未来の実現によって上書きされる―。そんな悲観で塗り固められた未来が現実のものとなり、楽観的に対処する姿勢が許されないような世の中とならぬよう、長期的な観点から気候変動への対策を進めるのはもちろんのこと、より短期・中期的な観点から異常気象がもたらす水害・土砂災害等による人的・物的被害を最小化するための身近な対策を進め、多くの人が安心して継続的に生活していくことのできる社会を実現することが現代を生きる我々一人一人に求められている。