原位置土壌洗浄
乳化剤と過酸化水素を浄化対象地盤に導入して土壌粒子から VOCs 、油分の脱離を促進させ、水と一緒に回収することにより原位置で汚染土壌を洗浄する工法です。浄化対象地盤が不飽和帯の場合は、乳化剤を散布混合するオンサイト土壌洗浄を行います。
メリット
掘った汚染土を水で洗浄し、汚染物質を土の粒子から分離させると、汚染物質は粘土分などの微細粒子に吸着される部分と水に移行する部分とに分かれます。微細粒子に吸着される部分は、大きな粒子と小さな粒子のグループに分ける分級洗浄操作により、粒子ごとに選別回収し場外処分とします。分級洗浄することによって、搬出しなければならない土の処分量を減らせるので土の処理コストを削減することができ、無害化された土はリサイクル可能な土として場内への埋め戻しが可能となります。
使用薬剤
- サーフェスクリーン®
- ペトロクレンズ
- フェントン反応剤
関連写真
※軽油以上の重たい油汚染で使用します
※使用直前に薬剤Aと薬剤Bを混合して使います
※注入した薬剤は、油混じり水として揚水作業にて回収します
※回収した油混じり水は、界面活性剤と異なり、泡立ちがほとんどないためハンドリングし易いのが特徴です
浄化技術解説