株式会社エンバイオ・エンジニアリング

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道路拡幅工事に伴うクリーニング工場跡地の浄化工事

地下水位以浅の汚染土壌を対象とした土壌掘削除去+地下水位以深の汚染土壌と汚染地下水を対象とした酸化剤による原位置浄化の事例。

概要

対象地情報 クリーニング工場跡地
汚染物質 テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、クロロエチレン
対象面積 101m²
区域指定の有無 要措置区域
実施⼯法 掘削除去、酸化剤の超多地点DP工法
対策深度 GL0.0m~GL-6.0mの土壌、地下水
⼯期 3ヶ月

工事詳細

1.はじめに

道路拡幅工事に際し、旧クリーニング工場跡地を調査したところ、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、クロロエチレンによる土壌、地下水汚染が確認された。一部の汚染物質は土壌・地下水共に第二溶出量基準を超過、また、周辺に飲用井戸も確認されたことから、要措置区域に指定された。

2.対象地

土質は主にシルト質砂礫、砂、砂礫で構成されており、地下水位はGL-2.0m程度であった。

3.対策方法

要措置区域の範囲を鋼矢板により遮水し、地下水位以浅の汚染土壌は掘削除去を行った。地下水位以深の浄化対策として、酸化剤を用いた超多地点DP工法により汚染の浄化を行った。超多地点DP工法を用いた酸化剤注入により、鋼矢板で遮水した範囲に同時に均一に酸化剤(フェントン反応剤)を注入し、汚染物質を効率的に酸化分解し、浄化が完了した。

4.公共工事に際しての浄化対策設計業務

第二溶出量基準を超える土壌・地下水汚染が存在し、設計に際し、TR試験を実施したが、環境基準まで低減させようとすると莫大な薬剤量が必要になった。予算も限られていることから、試験結果の半分の薬剤添加量で設計することになった。

5.概要

  • 掘削除去(第二溶出量基準超過) 60m³
  • 掘削除去(溶出量基準超過) 110m³
  • 酸化剤注入 227,100L