工事詳細
対象地はテトラクロロエチレンによる汚染を対象として、当初、他社により、土壌ガス吸引の対策が実施されていた。しかし、設計で想定していた濃度低下が認められず、その原因は対象地に存在する宙水によって土壌ガス吸引が阻害されていることが原因と分かった。
そこで弊社のMVP(Multiple Vacuum Pump)を使用して、Φ25mmやΦ50mmの揚水井戸から宙水の揚水と土壌ガスの回収を行う二重吸引を行った。
対象地
土質はロームの埋め土であり、宙水の水位はFL-1.2m~FL-3.0m程度であった。
MVPの利点
- 水とガスのどちらを吸引しても壊れないポンプのため 1本の井戸で宙水の揚水と土壌ガス吸引を並行して行える。
- 自動制御のため常駐作業員が不要である。本現場では月1回程度の点検を行っている。
- 曝気槽を装置に設けることで、テトラクロロエチレンを含む宙水を処理して下水へ放流して現場内で水処理を完結できる。
- 曝気ガスは吸引ガスと共に活性炭を通すことで屋外放出できる。