操業中の商業ビルでの浄化工事で、汚染原因はビルが建設される以前に操業していた工場でした。鉛の汚染区画では表層0.7mの掘削除去(建屋がない区画)、油分の汚染区画では、油臭油膜低減剤およびバイオレメディエーション促進剤の注入を行いました。建屋内は、全面養生を施した上でコンクリート土間を除去した後に、注入管による薬剤注入を行いました。建屋内にはボーリングマシーンが入らないため、小型の注入管打設機械によって施工しました。小型の注入管打設機械は掘削力でボーリングマシーンより劣るものの、屋内等の狭い場所で威力を発揮します。なお、浄化完了後には建屋の強度を保つため、鉄筋等構造物はすべて復旧しました。


