PFAS関連のQ&A

PlumeStop®（プルームストップ／REGENESIS社製）を用いるケースを教えてください。

以下のケースが想定されます。

1. ①VOCsやPFASによる地下水汚染の拡大防止対策として、地下水汚染の拡大を食い止めたいところに浄化壁を設置する場合
2. ②VOCsやPFASによる地下水汚染の敷地外への拡大防止対策として、汚染地下水の揚水処理対策を実施している事業所の代替案として、敷地境界付近にメンテナンスフリーで地下水汚染の拡大を食い止める浄化壁を設置する場合
3. ③VOCsによる土壌汚染において汚染源の土壌汚染を除去した後に、地下水汚染の拡散域の浄化対策として鉄粉工法やバイオ工法と併用して浄化壁を設置する場合

PFASを吸着できる期間をどのようにして設計するのでしょうか？
また、PlumeStop®自体が土中を流れて拡散しないでしょうか？

土壌と地下水のPFAS濃度、透水係数、地質柱状図、地下水中の濃度分布、地下水の流向、汚染面積などを考慮して、10年以上吸着機能を維持できることを条件に設計を行っています。また、地中に注入されたPlumeStop®は初期の拡散をした後は土粒子に保持されることから、一般的な地下水の流速では流れ去ることはありませんが、土質や地下水流速などの事前の検討は必要です。

PlumeStop®に含まれる活性炭や添加物は、人体や地盤環境に影響はないでしょうか？

PlumeStop®の主成分である活性炭は植物由来です。また、コロイド状に分散させるための添加剤は食品グレードです。

PlumeStop®の浄化壁はどのように管理していくのでしょうか？

浄化壁の維持管理は不要です。効果が継続されていることを確認するためにモニタリングは継続して行う必要があります。

PFASフリー製品を使用することの効果は何でしょうか？

PFASの暫定目標値は極低濃度であり、かつPFASはいろいろな製品に汎用的に使用されています。そのため検体採取時に採水器具等からの極微量なPFASの混入が問題になります。当社が推奨する採水器具（ベイラー、ポンプ、スナップサンプラー）は、PFASが含有されていないことが証明されたPFASフリーのものです。使用する採水器具等を介してPFASが検体に混入することを防止します。

スナップサンプラーを採用する状況と効果を教えてください。

以下が想定されます。

1. ①観測井戸または揚水井戸において複数の帯水層にスクリーンがまたがっている場合、目的とする帯水層から採水ができる
2. ②採水する深度が深く、ベイラーやポンプを用いた採水が難しい場合でも、採水できる
3. ③１本の井戸で複数の帯水層の水質を調べたい場合、帯水層別に採水できる

スナップサンプラーで目的の帯水層から採水する場合、他の帯水層から水が入ってこないのでしょうか？

1週間ほど対象の帯水層で静置するため、他の帯水層から水が流入することはありません。

ベイラーとポンプはどう使い分ければよいでしょうか？

ベイラーは比較的浅い井戸で、井戸口径が2インチ未満の場合に使用されることが多いです。一方、ポンプは比較的深い井戸で、2インチ以上の観測井戸や揚水井戸で使用されるケースが多いです。