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PFAS汚染対策サービス
PFAS(ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物)とは、有機フッ素化合物の総称です。耐油性、耐水性、耐熱性に優れた性質から、調理器具、食品包装、撥水性衣料、泡消火剤などに広く使用されています。一方、発がん性や免疫系への影響、ホルモンバランスの乱れなどの健康への影響や水質汚染の原因となる環境への影響が指摘されています。日本でも、河川や地下水から暫定目標値を超えるPFASが多数検出されており、規制強化に動いています。
当社では、汚染地下水を揚水して活性炭でPFASを除去する従来型の水処理に加えて、長年にわたり培った土壌地下水汚染の原位置浄化の知見を活かして、地中に特殊な活性炭を注入して浄化壁を設置し、PFASを封じ込める原位置工法を導入しました。
サービスメニュー
当社のPFAS汚染対策事業の特色
PFAS汚染の調査、対策、モニタリングの全工程をワンストップでお引き受けできますので、発注者様のコストとリスクを最小化できます。調査やモニタリングについては、低濃度のPFASを精度よく正確に把握するためのPFASフリーの器材を使用します。対策については、地中に特殊な活性炭を注入して浄化壁を設置してPFASを封じ込め、PFAS汚染の拡大防止を図る原位置工法を提案しています。本工法は、揚水した汚染地下水から活性炭でPFASを除去する従来型の対処療法的な緊急対策と異なり、メンテナンスフリーの恒久対策としてPFAS汚染の拡大を防止します。
地中に浄化壁を設置し汚染を封じ込め
(独占販売権を有するPlumeStop®工法)
当社では、揮発性有機化合物(VOCs)の土壌地下水汚染対策として、PlumeStop®工法を導入してきました。本工法は、コロイド状の活性炭を主成分とする特殊な薬剤(PlumeStop®/米国Regenesis社製)を地中に注入して原位置で浄化壁を設置するものです。PlumeStop®は、地中に広く拡散し、VOCsを素早く吸着するとともに、微生物によるVOCsの分解を促進する性質も持っており、メンテナンスフリーで長期間にわたってVOCsの吸着能を保持します。長年にわたってVOCs地下水汚染の拡散防止対策として揚水処理を継続してきた工場へ本工法への切り替えによるコスト削減を提案し、実績をあげてきました。
近年、PlumeStop®がPFAS汚染の拡大防止に有効との試験結果が海外で報告されました。(Remediation. 2022;32:239–257.)当社は、 PlumeStop®工法の国内独占販売権を保有しており、PFASを帯水層内に封じ込めるPlumeStop®工法を提案しています。 汚染地下水を揚水して活性炭でPFASを除去する従来法と比較して、PlumeStop®工法には使用済み活性炭の処理費用や揚水処理設備の維持管理費用がかからないという特長があります。


(プルームストップ/Regenesis社製)
東京都が実施する工場跡地等における持続可能な土壌汚染対策支援事業に係る技術として、化学酸化とプルームストップを組み合わせた当社の工法が、土壌汚染対策支援事業に係る技術メニューとして認定されました。
<ご参考> 東京都環境局 工場跡地等における持続可能な土壌汚染対策支援事業

地下水の水質を帯水層別に評価できる
的確に汚染を封じ込めるには汚染の所在を帯水層別に特定する必要がありますが、一般的な地下水の汚染調査では、全ての帯水層の地下水をポンプで汲み上げてしまうため、地下水の水質を帯水層別に評価できません。
当社が採用しているQED社製のスナップサンプラーは、帯水層別に採水容器を設置しますので水質を個別に評価できます。そのため、浄化壁を設置する必要のある帯水層を特定でき、的確に汚染を封じ込むための設計ができます。汚染範囲の絞り込みは、コストの低減に直結します。

(帯水層ごとの採水を実現)

サービスの内容
当社が標準提案としているPFAS汚染対策は、調査から始まり、対策を設計して実施したのち、モニタリングを行って効果を検証する工程までを含んでいます。近隣住民への説明についても対応可能です。
汚染の状況と対策の目的に応じて、地中に浄化壁を設置して汚染を封じ込める工法と、揚水処理することで安全に水を利用できるようにする工法の、いずれでも対応することができます。
当社は、沖縄県宜野湾市においてPFASを対象とした水処理施設を完成させ、2023年4月28日に現地運用がスタートしました。
宜野湾市は豊富な湧水を利用した市民の憩いの場として公園の整備を進めておりましたが、その湧水から暫定指針値を超えるPFASが検出されていました。市はこの問題を解決する工事を地元企業に発注。当社は本プロジェクトの水処理をすべて担当し、水質改善のための工法選定、設計、設備導入を行いました。
当社が導入した水処理施設は、試運転においてPFAS濃度が1ng/L未満であることが確認され、本稼働。宜野湾市が誇る湧水を市民や子供たちが安心して利用できるようになりました。


PFAS対策関連製品
PFASはさまざまな製品に利用されていることから、地下水の検体採取容器、保管容器、検査機器の他、作業者の衣服や使用している化粧品等から、検体内にPFASが混入する恐れがあり、検査の精度を下げてしまいます。
当社は、PFASの調査にはPFASフリーの製品を使用しています。また、PFASフリーの製品販売も行っております。



一般知識
PFASとは何か
PFASという化学物質の特徴と生活や産業での用途、健康や環境への影響とそれに対する規制の状況、歴史的な変遷の概要をご説明します。
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